移民の唄;[the immigration song {3rd april 2019}] - yuukinosight lyrics
進め、進め。君が難民であるかどうかに関わらず。
命綱のチケットを握りしめ、渇望できる明日に喉を鳴らして。
確保できることから始められた暮らしの中で、求められることを求めて行く。
目指せ、目指せ。場所なんて関係なくなる、最後の土地での安寧を。
厳密に言うと、君たちが落ち合う場所はスウェーデンではない。
そして正確に言うと、その土地は欧州の上空はるか、
極夜でなければ太陽。その真ん中にある。
日本の国旗を見たことがあるか?
わかったら、荷物をまとめてさっさとこっちに来い。
悪いが優遇はできない、成功は信念の問題だ。
ただし、俺の部屋に来れるなら飯くらい食わせてやるよ。
依然として、俺たちは生存への競争の中にある。
移民の歌は悲しむ、
移民の歌は咆哮する、
移民の歌は協力を深め合う。
移民の歌は内向的な日を過ごす。
欧州移民だけが問題だと言うわけではない、
しかし移民をめぐる緊張は危険な事件の温床となっている。
行き場をなくした人々による凶悪な事件を。
俺たちは黙って見てられるだろうか?
移民の問題は、どこまでも移民の受け入れ方の問題だ。
制限をかけるのもいいだろう、ダブリン協定は更新されなければならないし、
だが一方で振り分けに関する交渉や相談が絶え間なく、前向きに行われるように、
移民や難民に関して、もう一つ大きな国際機構が必要になる。
そしてもう一方で、難民の元を断つことへの努力が何もされていなければ、世界は破綻していくだけだ。
空爆それ自体が、ある意味で手遅れなんだが。
戦場に爆弾を落とす前に、我々の非軍事的な平和への努力はどのくらい尽くされてきたのか?
内戦下のシリア、南スーダンばかりか、東アジアを含め。
全ての戦争および軍事的緊張は終結に向かうべきで。
そして、その終結の方法は、
いつ始まるかもしれぬ戦争の準備で、自衛隊を変えましょうと言う話では遅すぎるんだよ。
重武装の独立軍を構想する前に、今そこにある危機、今そこにある窮乏、今そこにある貧困、今そこにある緊張状態に向けて。
非軍事的な交渉を尽くし、先手を打っていかなければ、情勢は変えられない。
本当の積極的平和主義とは、非暴力的で絶え間ない外交努力の結晶であるべきだ。
俺のメッセージだってその一環で、民間外交は活性化されなければならない。
日本の移民についてだが、例として韓国風になった道の駅。
中国語で授業する公立小学校。すっかりブラジルになった村、
群馬県館林市の在日ロヒンギャ。学校給食にハラール対応を求めた母親。
そんなの全然問題じゃねえよ。
考えれば考えるほど、未来の俺たちのマッシュアップのセンスは磨かれていく。
形式の異なる文化を日本的に解釈して迎えてあげることだ。
人々が物事を「自然だ」と判断する所に、
どのように文化を着地させていくか。
それによって和合していくセンスをお互いが経験する、
そのプロセスは公共事業にできるだろ。
雇用懸念なんて消し飛ぶんだよ。
失業は失業、移民は移民。
どういう相関関係が出ていても、移民そのものが悪いとは言えない。
飽くまでも移民の受け入れ方が悪いのだと、気がつけばいいだろう。
売文屋の言論は遅れすぎてて話にならない、
与党は、移民の参政権と民主主義そして国体をちらつかせ、
そのうち、天皇制の復活まで盛り込むかもな。
そこはデザインによる、立憲君主国なんて沢山あるし。
だが俺が言いたいのは、
書籍を売るための言論や、スポンサーありきの報道にいたずらに不安を煽られないでほしい。感情を刺激されて、他人の経済的な都合に操られないでほしい。
排外的な人々は常に挑発され、その発生を誘発されてるんだよ。
俺は問いかける、
君が君の仕事において、千年後の未来に残したい誇りの形とは何だ。
俺たちはもっと柔軟になるべきなんだ。
いつか必ずそれが俺たち皆んなの力になる。
それだけは約束できる。
ユーラビアのように、移民の文化的侵略で日本が乗っ取られるなんて声もある。
話を始める前に、なぜそんなに悲観的な想定が前提なのか、
移民への文化教育や異文化コミュニケーションのコラボレーションを公共でもっともっと、やればいい。
勝ち負けでしか戦えない奴が、無駄に危機や不安を垂れ流す。
お前は勇敢じゃない、ただの病気だ。どいてくれ。
欧州のいくつかの国で一部の移民ががやったように、
この国の旗が燃やされても俺は別に構わない。
やけどに気をつけろとか、花火屋の近くでやるなとか。
そんな話だ。
しかし。例えば、移民や難民でいっぱいになった日本において。日本の寺社仏閣が破壊されたらどうおもう?怖いと思う人も中にはいるだろうな。
しかしそれも、受け入れ方一つで不安を無くしていけるんじゃないか、調和を求める社会のデザイン次第だよ。
そして、日本において人を傷つけるテロが起こる前に、
実働組織が人々の安全を守れないのであれば、
移民を含めた皆んなの緊張を回避できないのであれば、
日本で独立軍なんて作る意味は更に無いだろう。
それも既に防衛なのだから、自衛隊も警察も拒否なんかできない。
難民を優先的に日本で受け入れよう、
限度を語るよりも、まず、その声を絶やしてはならない。
その、クリティカルな一点の声を。
移民の歌は進行する、
移民の歌は鳴り渡る。
移民の歌は響いて行く。
明日のために、
球場の隅で。
街の角で、
泣きながら燃えて行く。
貧困と窮乏を打ち倒し。
誰にでもある命のために。
その昔俺たちの多くが大陸や半島から来た時のように。
そして、日の丸はそのくらいの事では倒れはしない。
俺が知っている日の丸は、
戦争よりも強い平和の旗だ。
移民の歌は踊りだす、
移民の歌は使い果たす。
移民の歌は泣き叫ぶ。
移民の歌は稼ぎ出す。
移民の歌が、職業を奪う。
それがどうした。移民の歌は、仕事を創出するんだ。
移民の歌は止まらない、
もう止まれない。
彗星のような時間を過ごす移動機の中で、
俺たちにはわからない言語で。
家族の無事を確認しながら。
笑顔を見せてくれ。
もうヨーロッパではなくて、この国で。
この日本で。
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